先日、認知症についての講座を受けてきました。
これからは、本当に大事な問題であると感じました。
認知症の人と接するときの心構えや支援について教わりました。
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ところで、心配なのは仲のよい夫婦の一方が認知症になった場合です。
お互いが仲良く助け合うというのが、幸せな姿であると思います。
そして、そのような状況になった時、認知症になった人が、夫婦のもう一方の人より長生きであったら、どうなるのか・・・
もちろん、家族や支援機関などの周りの関係者に頼りたいところです。
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でも、仲の良い夫婦であると
・自分が認知症になったら、先に死にたい。
・相手が認知症になったら、先に死ぬわけにはいかない!
と思うのかもしれません。
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先日、テレビ番組「徹子の部屋」で、「津川雅彦」さんの在りし日の姿を放送していました。
そこで思い出したのが、次のようなことです。。。
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津川雅彦さんに関するニュース記事です。
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津川雅彦さんが8月4日に心不全のため死去しました。
津川雅彦さんは、4月に亡くなった妻、朝丘雪路さんを3年4カ月にわたり献身的に介護してきました。
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津川雅彦さんは、朝丘雪路さんを亡くした際の会見で、「病状が進んで僕のこともだんだん分からなくなった。僕が先に死んで彼女を残すよりはいい結果になった」と語ったようです。
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また、別の人の記事ですが、読売新聞に載っていました。
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読売新聞 (2018.08.29)の記事からです。
[時代の証言者]ボク、認知症 長谷川和夫
<13>家内より先に逝きたい
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認知症医療の第一人者で、その診断に使われる認知機能検査の開発者である長谷川和夫さんが、自らが認知症であることを公表した。
その、長谷川和夫さんは述べています。
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『ボクが今あるのは、彼女のおかげです。すごい人。先に逝かれちゃ大変です。だから、そこだけは何とかうまい具合にボクの方が先に逝きたいと思っています。』
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津川雅彦さんは、自分が先に亡くなったら、誰が奥様(朝丘雪路さん)の面倒を見るのか、と思ったのでしょうね。
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また、[時代の証言者]記事の長谷川さんの場合は、認知症を発症したということで、相手方である奥さんに迷惑を掛けるかもしれない。
でも、奥様以外の他人には、ご自分の面倒を見るための迷惑はかけられない、と考えているのでしょうか。
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いずれにしても、夫婦であればお互いの間では、相手に世話をするよう頼ることができるかもしれないが、他人には頼みたくない。
そうであれば、発症した人の方が先に逝くしかない、と考えるわけですね。
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何と言ったらよいやら、さみしいですし、考えさせられますね・・・・・