蝋梅を頂きました。

先日、天気の良い日に電車で1時間くらいの郊外を散歩していました。


あるお宅の垣根越しに蝋梅が咲いているのが見えました。

写真を撮ろうと思い、そのお宅の家が写真に写らないように工夫しながら、ファインダーを覗いていたところ、ちょうど家の玄関から初老の女性が出てきました。

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怪しい者と思われてはいけませんから、「蝋梅がきれいに咲いているので、写真を撮らせていただきました。」と話しかけました。

すると、
そのご婦人――
「花の枝を切って、持って行ってくださいよ!」

私――
”電車で帰るんだけれど、持って帰れるかな・・・”
と思いましたので、
「え?申し訳ないから、よろしいですよ!」

ご婦人――
「剪定ばさみを持ってきます。」とさっさと行動に移してしまいました。

私――
「え?・・・(内心)参ったな・・・」

ご婦人――
「どうぞ。何本でも良いですよ・・・
上の方辺りは届かないでしょうから、台を持て来ます・・・
ちょっと待ってください・・・」

と物置へ向かい、ビールケースを踏み台のために持ってきました。

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私は、せっかくご婦人が勧めてくださったので、無下にお断りするのも悪い気がして、ありがたく枝を2本切り取りました。

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駅までの途中の公園で、その枝が枯れないようにと、枝の切り口に湿らせたティッシュをあて、そのあたりをビニール袋で包んで紐で結びました。


家に帰り花瓶に入れました。
部屋の中にいると、少し水仙に似た香りがしました。